野獣な執事とワンコお嬢様
執事、学校、秘書。



三役をこなすのは結構しんどい…。



だけど、龍馬様はそんなので音を上げるようなら認めてくれないだろうし。



「おはようございます、お嬢様。本日はお茶をお持ちしましたよ」

「ん~…。いい匂いがするぅ~…。起き抜けにベッドに入ったままお茶なんて…贅沢ぅ~…」

「目を開けてくださいますか?火傷しますよ」

「おはよ~…、青柳ぃ~…」



大抵のことは自分でするようになった琴音には感謝。



朝は起きられないけど。



ご褒美として、こうして甘やかす。



「おいしい~!!」

「最近、寂しくはありませんか?」

「ヒョウが忙しくてかまってもらえないからって、拗ねたりしないよ?疲れてない?」

「わたくしは大丈夫ですよ。今日は一緒に眠れると思いますので…」

「ムリしないで?一緒に寝れたら嬉しいけど…」

「努力いたします」

「目ぇ覚めた!!顔洗って着替えてから食堂行くから!!」



別れていた期間はムダじゃなかった。



こうやって、お互い成長するんですね、お嬢様。



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