野獣な執事とワンコお嬢様
ジョーくんもビックリするほどの別人ぶり。



「琴音ちゃん的に、四六時中一緒にいるってどうなの?」

「どうって?」

「あんなにカッコよくて、尽くしてくれて、好きにならない?」

「好きに…わかんない、好きって。彼氏欲しいとか思ったりもするけど…恋愛がよくわからない」

「楽しいよ、恋愛」



ジョーくんには彼女がいるそうだ。



別の高校に通ってるんだって。



写真を見せてもらった。



「超ギャルなんですけど…」

「うん、ギャルだね。頭悪すぎて同じ学校行けなかったんだ」

「意外だ…」



ギャルだけど色白の彼女は、化粧を落としてもきっと美人だと思う。



写真はアルバムに入ってて、他には海で水着姿のふたりとか。



裸で寝てるジョーくんの写真がっ…。



「お嬢様は男性の裸体に興味がおありのようで」

「ヒョウっ!!」

「桜小路様、キッチンをお借りしました」

「お茶淹れて来たの…?」

「お嬢様のティータイムですよ?わたくしの大事な仕事を他の者に渡すわけないでしょう?」

「ははっ…」



まぁ、ヒョウが淹れたお茶は本当においしいんだけど。



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