キープアウト!
心臓がバクバクなんですけど…

佐伯がテレビをつけてくれた。

ちょうど、音楽番組のスペシャルをやっていた。

「腹、減ったな…」

佐伯がキッチンに向かった。

「樹里、コンビニ行ってくる。ラーメンも切らしてるし、冷蔵庫も空っぽだから。夜飯がないんだ」

「そっか。行ってらっしゃっい」


佐伯が家から出て行く。

ほーっ。
一息つく。

まじで緊張が半端ない。

まさか。
あんな形で自分の気持ちに気付くとは。
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