キープアウト!
「拓也、あたし帰らないと」

「その慌てぶりはデートだな」

「7時過ぎには家に来るからね」

「気をつけて帰れよ」

「うん。じゃあね」

あたしはバタバタと病院を出て、家へ急いだ。

拓也との友情が無事に復活できて良かった。
そう思いながら。
病院から15分くらいの道のりを早足で歩いた。


アパートの前まできて、目を疑った。

嘘!
亮二の車が止まっている。
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