キープアウト!
「昔の話だろ?」

「嫌だ。昔でも許せないもん。拓也、亮二になんか相談してもろくなことならないに決まってるからね!」

拓也は苦笑いをしていた。

亮二がトイレで席を立った時、拓也が口を開いた。

「佐伯さん、いい人だね。樹里が惚れたのも分かるな」

「拓也に認められたら、あたしも安心してつき合える」

「オレあんな人と張り合おとしてたなんて、身の程知らずだな」

拓也がそう言った時。
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