ただひとことで…
出逢い
あたしは田原鈴葉。
あたしは、直感的に言えば、もてる方で、月に一回は告白される。
友達だって多いし、周りは皆優しい。 

あたしはその優しさに甘えすぎてたんだろう。

だが、あたしは告白されたい側女子だから、告白しようなんて決心したこともなかった。
好きな人はいても、私から告白する事なんて、一回もなかった。

今日、あたし達は高校生になる。
達ってのは、
友達。
篠崎瑠花(シノザキルカ)
はっきり言えば、なんでもズバズバ言う性格。
絶対自分の意見を貫き通す子だった。

それに対し、優しい井原菜々子(イハラナナコ)
気遣いがいいから、あたしはなんでも話せた。

あたしは、入学式早々遅刻した。

今が8時だから入学式はとっくに始まっている。

家族は、皆海外旅行中。

急いで用意をし、家をでた。

学校に着こうとしたその瞬間…

ドンッ
何かにぶつかった。
『いったいなぁ』

『そっちがぶつかってきたんでしょ?』

そう言いながら顔をあげた。
見るとそこには、あの日とかわらない笑顔が。

私は目をこする。

『え?……遊星?』
遊星というのは、幼稚園からずっと同じだった幼なじみ。

『鈴葉………??』

『うん。』

『なんでここに、遊星がいるの?』

『俺ん家、ここから歩いて5分でさぁ、偏差値もふつーだし。』

『そーなんだぁ……』

話してるうちに、時間はもくもくと進む。
それに気付いたあたしは『ねぇ、入学式!!!!!』

『あ、いけねっ』

そしていそいで体育館へ…

時計を見ると、9時前!
どれだけしゃべってたんだ。
■■□□これが君との再会□□■■



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