待ちぼうけの恋煩い【完】

*モテる彼


*モテる彼




――――昼休みになった。





『わぁ…マジカッコいいじゃん!』




『いいなぁ…3組羨ましすぎ!!』





―――私と未来がお昼を食べているとあちこちからそんな声が聞こえてくる。






『ほ〜ほ〜、さすが、高倉くん、モテモテだねぇ』





モグモグと卵焼きを頬張りながら感心したように未来は頷く。





そして、ニヤリと微笑んだかと思うと、





『いいの?千春?あんまし、相手してあげてないと高倉くんとられちゃうからね!』




なんて言う始末。





『だから…奏ちゃんは、幼なじみなんだって』





『あ、あの子、1年の中で一番かわいいって噂の佐藤絵梨佳じゃん、ほら、いいの?高倉くんにロックオンしちゃってるよ!!』





私の話も聞かずに、バシバシと背中を叩く未来。





痛いんですが…。




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