年下の彼氏
『お姉ちゃん!チューして!』

「え・・・?!」


・・・また言ってるよ。


「ごっ、ごめんね、できないよ!」

『どーして?好きじゃないの?』

「好きだけど、その・・・ねっ?」


顔が真っ赤な愛奈を見て嬉しくなった。
こんな子供にも俺の事を好きだと言ってくれる。


「わかった!兄ちゃんと愛奈がキスするから!泣くなよ?」


今にも泣きそうな凛に言うとイキナリ笑顔へと変わってしまった。


『本当?やったぁ!』

「え、空くん?!」


やっぱり愛奈は驚いてる。
でもさ・・・我慢できなくなっちゃったんだ。
恥ずかしいよ?でも、少しぐらいなら。
そっと顔を近づけ赤くなった愛奈の頬にキスをした。


『えー!ほっぺはダメだよ。ちゃんとココにしなきゃ!』


凛が自分の唇を指差して俺と愛奈に言った。


「わかった!そんなに言うならしてやるから。」


そう言ってまた愛奈に顔を近づける。
愛奈はギュッと目をつむって顔が真っ赤になっていて可愛かった。

そして俺はチュッと唇にキスを交わす。
愛奈は更に顔が真っ赤になって凛は喜んでた。


『お兄ちゃん達、ラブラブだね!』


そう言うと凛は「バイバイ」と言って公園からいなくなってしまった。
一体、何だったんだ?
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