Fragile~思い出に変わるまで〜
美咲が畳み掛けるように私のために一生懸命言ってくれているのに……


まるでどこか遠くの方で聞いているかのような、不思議な感覚に陥る。


目の前で泣きそうな顔をして何か言いながら、私の手を握っている美咲をゆっくりと眺めた。


だんだんと音がはっきりと近づいてくるのがわかる。


……………
…………全部………自分殺しちゃう…………悪い癖………


「そんなんじゃいつか……
さとみの心が壊れちゃうよ……」


ようやく美咲の言葉が耳に届いた。


それと同時に涙が一粒こぼれ落ちる。


私……泣いてる?


そう自覚した途端、あとからあとから涙が溢れ出て止まらなくなった。


だんだんそれが嗚咽に変わっていく。


テーブルに突っ伏して人目もはばからずに私は大声で泣いた。


そんな私を、美咲は黙って見守りながら、長い長い時間……ずっと背中をさすっていてくれた。


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