Fragile~思い出に変わるまで〜
笑いながら淡々と話す桜井くんに、私は驚いて声がうわずった。


「えっ!?てことはもしかして……美咲は知っててこなかったの?」


桜井くんはニヤッと笑って、いつものテンションを取り戻して言った。


「はい!協力してもらいました!

まあ美咲さんにも無理だろうとは言われてたんですけどね?」


そう言われて一気に力が抜ける。


「はぁぁ……」


大きく溜め息をつくと、遠慮がちに桜井くんの顔を窺った。


「だったら……なんで?」


「だからさっきも言ったでしょ?

自分の気持ちを一度は伝えたかったんですよ

ダメ元だったけど、もしかしたら可能性あるかもって」


桜井くんは寂しそうにハンドルを見つめながら力なく笑う。


「まあ玉砕でしたけど……ね?」


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