Fragile~思い出に変わるまで〜
今、もし健に本当のことを話したとしても……


彼に私達とやり直す気がなかったとしたら……


健に余計な負担をかけるだけだ。


やっぱり……言わない方がいいのかもしれない……


考えをめぐらせ、ようやくそう決心して顔を上げる。


それからにっこりと微笑んで健に向き合った。


「ありがとう

うん……私、今幸せだよ?
健太も元気に育ってくれて可愛いし……ね?」


健は一瞬、寂しそうに瞳を揺らしたけれど


「そうか……」


そう一言だけ呟いて、また優しい笑顔で私を見つめた。


急に見つめられて心臓の音が早くなる。


私は顔が赤くなるのを見られたくなくて、わざと顔を横に背けた。

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