Fragile~思い出に変わるまで〜
メールを打ち終えてから、目の前の仕事の山を見つめて、俺はまた頭を抱える。


――こりゃ、まじで昼飯抜きでやるしかないな……


そんな様子を、向かいの席で見ていた桜井は、怪しげな目で俺を見ていた。


そんな桜井の視線を適当にごまかしながら、さとみにも連絡しとかなきゃと携帯を開く。


【ごめん!
今日、帰りが遅くなりそう
夕飯はいらないから
先に寝ちゃっていいよ】


8時から食事したとして、相談もたぶん重い話なような気がするから、帰りは何時になるかわからない。


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