彼はクールフェイス☆
おばあちゃんにかけ寄り、倒れるおばあちゃんを抱き留め下敷きになった。
ドサッ
「おばあちゃん!大丈夫!?」
慌てて私も駆け寄ると、ビックリ顔のおばあちゃんがひょっこり顔を上げた。
「びっくりしたわぁ。悪かったねぇ、助けてくれたんだね……あんら、まぁ!」
「おばあちゃんどうしたの?」
下敷きになった小池君の顔を見たおばあちゃんは鳩が豆鉄砲喰らったような顔してる。
「あんたあの時の兄ちゃんじゃないのぉ~!」
パクパクして小池君を指差してるおばあちゃんを助け起こしながら、私は何がなんだかわからなかった。
◇◇◇
コンコン
「小池君?これ着替え。お兄ちゃんのだけどよかったら着て?」
「ん……」
戸の隙間から服を渡すと、慌てて閉める。
だってだって……
恥ずかしいじゃない!裸なんてお兄ちゃんで見慣れてるけどっ、好きな人の裸だよっ……無理無理!
ガチャッ
「あ……」
「……?」
戸を開けて出てきた小池君、タオルで頭を拭きながら、不思議そうな顔してる。
そんな妄想で盛り上がってたなんて恥ずかしくて言えないな……
「こっち」
「ん……」
ワタワタと変な動きしながら、リビングに招く。
ちょっと挙動不振だったかな。
中に入ると、フワッといい匂い。
おばあちゃんがキッチンからホットココアを運んで来てくれる。
「飲みなさい」
ソファーに座った私達に、カップを一つずつ渡してくれる。
ホットココアは私の好物。冷えた体に染みる~♪
「でもビックリしたよぉ。あん時の兄ちゃんが、まさかミュウの彼氏だなんてねぇ」
「ごほっ」
「ごふっ」
ニコニコなおばあちゃんの一言に、私と小池君は同時にココアを吹き出した。