彼女が変身した事情
イラっとしてつい高声になってしまった。


-ヤベ…-



俯く優。


「ごめんなさい……」


ずっとそうしてきたんだ。俺がイラついたってしょうがない。



「優は悪くない。ごめんな…」



顔を上げない。



「…………」
「きゃあっ!」



おもむろに優の胸を後ろからワシ掴み。


「何するんですか!?」
「こんなシャツ一枚で優ちゃんエロいね~」
「なっ……!」
「ほら、こんなに柔らかい」
「何もしないって言ったじゃないですか!」
「あ~昨日の風呂の時はね」
「嘘つき!」
「俺だって昨日言わなかった?俺のしたいようにするって」
「………っ」


なんか悔しそう。俺悪者かぁ?いいや、悪者にでもなんでもなってやる。


「優……Cあるでしょ?」
「…………」


心臓があり得ない位早く動いてるのが分かる。

「答えなきゃ揉む」
「あります!」


よしよし。


「次はぁ……」



腰に腕を回して引き寄せる。わざと密着させる。


「!!」
「俺って細腰好きなんだよね。ほら軽く腕が回る」
「放して下さい!」


そう簡単に止めてやる訳ねぇじゃん。
今度は優の身体をクルッと回してこっちを向かせ、片手を背中に((逃げらんないように)、もう片方で……優のヒップをまさぐる。

「!!」
「優………」


耳元で囁く。ビクッとする優の身体。このまま抱ければいいのに―――。


「止めて下さい~」


語尾が震えてる。そうかそうか、そんなに嫌ですか……。


身体も手も放す。優は………表情はあんまないけど、目尻に涙。


「はいはい。嫌ならもうしない」

やっぱ思ったとおりのサイズ。82・54・80ってとこだな。
とは言うものの。お袋の部屋にある服もMサイズ、9号が限界。さてどうするか………。これからお袋の店行くにしても、着る服がなぁ。


-あれ?そういえば……-



リビングにまだ置き去りにしてある例の紙袋。畳んだ時に見たタグが確か―……。



「やっぱSサイズ…」




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