天を衝く槍
18.溶けてしまった氷
そんなことがずっと。


ずっと、今が続けばいいと思った。


私が彼の看病っていうか、できるだけ彼が不自由無いように支えて、彼は剣を教えてくれて。


たまにジルたちが来て、談笑して。


だけどそれはずっと続いてはくれなかった。


当たり前だ。


ずっと続くわけがない。


終わりは必ずやって来る。


始まりがあるように、終わりがあるのだ。
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