天を衝く槍
「何の用?」
唐突に、ジルが言った。
私は彼のしている行動がよく分からず、リャノを見た。
――誰に言っているんだろう…
リャノもそんな顔をしていた。
「コウガ、こっちおいで」
ハッと、何かに気づいたリャノが、ジルの方に行って私を呼んだ。
言われた通りにしようとした時、私は急に背後から感じた妙な気配を感じた。
――なんだろう…この気配
ウサギでもなく人間でもない。
だからそそくさと、ジルの前に立っているリャノの所へ急いだ。