あたしの旦那は保健医です!?

コンコン

「失礼します」

「どうしましたか?
間宮さん?」

先生は驚いたけど何もなかったように話した。

「あの……」

先生は紙とペンを取り出し書き始めた。

『声に出すのはダメだ。
今、奥のヘッドに人がいるから。
紙に書け。
んで、頭痛と言え。』

「間宮さん?
どうしました?」

「頭痛が。」

「そうですか。では、ベッドで休みましょうか。手前のベッドを使って下さいね」

「あ、はい。」

一応、ベッドに腰掛ける。

そして、紙に用事を書き始める。


『あたしの友達が今日遊びに来たいって。でもダメですよね?』

『今日じゃなくて明日なら大丈夫なのだが。』

『なんで?』

『明日は飲み会なんだよ』

『あ、そうなんだ』

『杏、このまま寝てろ。』

『は?なんで?』

『具合悪いやつと遊ぶ友達なんていないだろうが。』

『あ、たしかに』

『チャイムが鳴ったら教室に行け。
友達には突然、貧血になって俺から助けてもらったと言え』

『了解です』

『明日ならいいと言うのも忘れずにな』

『はい』
< 55 / 380 >

この作品をシェア

pagetop