ブラック王子に狙われて②
「どうした?」
「っ//////」
無言で照れられても、こっちが困るんだけど?
「絢の両親が許可してくれるなら、いつでも来ていいよ」
ポンポンと頭を撫でると、
頬を赤く染めた彼女がまん丸の目で見つめて来た。
「それって/////連泊でもいいのっ?/////」
「は?」
連泊って、何?
何語……??
え、マジで言ってんの?
「絢」
「はいっ」
「頭、どこかで打ったのか?」
「っ……打ってないよっ」
「じゃあ、正気なんだな?」
「……ん、もちろん//////」
昨日といい、今日といい。
絢が少しおかしい。
まぁ、俺的には嬉しい悲鳴なんだけど。
これに慣れたら、元の状態に戻れなくなりそうで。
「連泊したいの?」
「うん//////」
「何で?」
「何でって//////……慧くんとずっと一緒にいたいんだもんっ//////」
「っ//////」
俺の腕におでこを預けた絢。
照れを隠す為に俺のセーターをぎゅっと掴んで。
ストレートすぎんだろっ。
けど、まだ返事貰ってないから
ちょっとここは距離を取って……。