ブラック王子に狙われて②


「絢、俺と同じ匂いがする」

「フフッ、慧くんのボディーソープ勝手に拝借した/////」


不安が掻き消されたのか、絢は柔和な表情を浮かべている。

やっぱり誤解を招いた時は、即座に火消しした方がいいらしい。

一秒でも不安にさせてることが苦しくて。

それほどまでに、コイツを悲しませたくない。


抱き締めてるこのぬくもりを決して忘れないように……。


「絢」

「……はい?」

「エッチしたい」

「っ/////ダメに決まってるでしょッ!ママさん下にいるしっ//////」

「いいじゃん、別に。もうバレてるし」

「あ、いや/////そういう問題じゃなくて//////」

「じゃあ、途中まで」

「えっ、あ…ぃゃっ//////んっ……」


両手を伸ばして俺を避けようとする絢をそのまま押し倒す。

横たわる彼女の乱れた髪をそっと整えながら……。


「言っただろ、……俺の将来には、お前が必要だって」

「っ//////」

「何も考えずに、俺について来い」

「//////」

「そういう顔されると、途中で止めれなくなるからな」

「っっっ~//////」

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