ブラック王子に狙われて②
期末試験の結果は、英語が満点で最高得点、古語が96点で最高得点。
現国は94点で同率1位、公民は2位、世界史も2位だった。
そして、クラス順位を4位に上げた私は、
今まで一度も抜かしたことの無かったゆずより成績が上になった。
累計で5つ分のお願いごとを獲得した私は、
夏休みが待ち遠しくて、毎日がHappyに彩られている。
「慧くん、ホントにありがとっ//////」
「ほぼ俺の予想通りだっただろ」
「うんっ!!ホント神様みたい♪」
「神様って……まっ、いっか」
慧くんは8教科満点で、もちろん科でも学年でもトップ。
有言実行する彼が、ますます眩しく見える。
「お願いごと、決まったのか?」
「1つはね。幾つも取れると思ってなかったから、これから考える」
「フッ、ゆっくり考えろ」
「うん!!」
学校からの帰宅途中で、
あまりに嬉しくて彼の腕にぎゅっとしがみ付いた。
「ん?……また大きくなったんじゃね?」
「う~ん、どうだろ?」
彼にはまだ秘密にしてる。
だって、せっかく水着を買ったんだもん。
お楽しみはとっておかないとね♪