キミの好きなところ。
 

*。+.。.


「ちょ…!傘持ってなかったの!?」


「すぐにやむと思ったんだって」


私の目の前には、雨に降られてびしょ濡れになった彼。


「早く拭いて!風邪引いちゃうから」


私はタオルを2枚持ってくる。

1枚を彼に渡し、そしてもう1枚で彼の頭をわしゃわしゃと拭く。


「ぶっ。もっと優しく拭いてよ」


「文句言わないの!」


彼は文句を言いつつも、何故か表情はにこやかで、私にされるがまま。

彼の無防備な姿にきゅんとした。


 
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