恋焦がれ
確かに恋だった

「ごめんなさい」

そう言ってあんたは
教室を飛び出た。

「…お前が謝る必要
ねぇよ。」


全て俺が悪いのだから。


「ごめんな…。」


あんたが先生に恋してる
くらい分かってた。

あんたが俺を先生の
代わりにしてるくらい
分かってた。

分かってたのに
無理矢理
付き合わせた俺が
悪いんだから。



















確かに恋だった

(俺はお前に恋してた)


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