愛、複雑。
第二章 芽生えた感情
時はとんでもなく長く流れていった。
私が純に告って大騒ぎになったのは、何年前の事だろう?

私が、小5の時。

相変わらず「優子」というあだ名は外れない。
それどころか、だんだん私の優子愛が倍増してきている。

そして、あの騒ぎの後から、
純だけは私の事を「なつき」と呼ぶようになった。
クラスメイトや小3以降に引っ越してきた子はみんな、
私の事を「優子」と呼んでいるのに...

純だけ、なつき。
転校してきた子も最初は変と思っていたみたいだけど、
越してきて半年も経てばそんな事当たり前になっていた。

村野菜月は...
4年の最後に、引っ越した。
他の男子も来ていない人はいたけど、
純はなっちゃんの見送りには来ていなかった。

私と純は、あの頃のようにまた元通りになっていた。
このクラスでは毎年終業式の後、放課後みんなで残って
「クラスの中で一番仲の良い男女」ランキングを決める。
ついでに、7月の夏休み前と12月の冬休み前に途中経過が出る。

7月の夏休み前の途中経過では、何故か私と純は堂々の一位だった。

1ヶ月に1回の席替えで、先生は分かっているのか知らないけど、
私と純はしつこいほど班が同じで席も隣か前後になる。確実に。

5年になって最初の席替えでは私の後ろが純。
2回目の席替えで隣になって、3回目はまた後ろが純。
4回目にまた隣になって、5回目に純が私の前になっていた。

こんなに同じなのは本当にあり得ない。
でも、私は嬉しかった。
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