足枷な現実
定期券を買おうとした所
駅員に止められたのである。
『あなたが通われる学校の近くの駅には
エレベーターがございません。
申し訳ないのですが
こちらサイドからしますと、
車いすのあなた様の安全が確保できないため、定期券をお売りすることが出来ません』
「そんな!おかしいじゃないですか!
俺が車いすだからって
乗せてもらえないなんて...」
『いいえ。とんでもございません。
乗せない訳ではございません。
あなた様が望まれる駅ではエレベーターがないため安全を確保がしにくいのです。ですから、2つ前の駅にエレベーターやスロープがついているため、そこまででしたら定期券をお売りすることが出来ます』
「そんなバカな話...2つ前の駅から
学校までは5kmある。
車いすでその距離は無理だ」
彼はまた現実を突きつけられた