俺の大好きなアイツ。

3章

ヂリヂリ ヂリヂリ
「んぁあ……」
朝…か。
もうちょっと、寝たかったけど、
ここで、寝たらずっと寝る気がして。
「…よし。起きよう」
鏡の前に立ち、顔を見る。
…寝癖ついてる。
まぁ…いっか。
無造作にワックスでクセをつけて
制服着こなして、準備完了。
あとは……
「お兄ちゃん、ナルシだぁ~!!」
「うっせぇよ、海。てめぇの方がだろ」
「ひっど~い!!!」
今、中3の妹。
容姿バッチリで頭もスポーツも出来る。
…我ながら、凄い妹をもったもんだな。
って、自分も勉強もスポーツも出来るし。
…自慢じゃないからな。←殴
「そんなんじゃ、好きな人に嫌われちゃう んじゃないの~?(ニヤリ」
…そして鋭い。
「どーして、どいつもこいつも、そういう 考えになるんだ…はぁー。頭痛い」
「だって、お兄ちゃん、食事んときも携帯 気にしてるもん。で、ちょっと気になっ たから、携帯開いたら“桐谷杏”って名前 が入ってた。…ばればれだし 笑」
「………」
…俺、そんなに携帯気にしてたのか。
ってか、コイツ俺の部屋に入ったのかよ。
末恐ろしい奴だぜ…。
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