俺の大好きなアイツ。

2章

てか……周りの視線が………
いつもの倍以上、キャーキャー
言われてる感じがする…。
「私たちと遊ばなぁい?」
「………無理」
これが逆ナンか……。
最悪だ……
女の臭い、香水の臭いが…
だからキモイんだよ、女は。
「そんなこと言ったら悲しいよぉ!!!」
「…無理っつてんだよ。消えろ」
「ひっどぉ~い!」
女たちは名残惜しそうに
去っていった…
「へぇ……モテモテなんだ、陸斗」
「えっ?」
振り返って見ると、
いつからいたのか、桐谷がいた。
…心なしか不機嫌に見える。
何でだ…?
ってか、
「超可愛いんだけど。何その格好?」
「え?…いや、お世辞はいらないから」
不機嫌な桐谷には通用せず、
あっさり、スルーされてしまった。
…俺、何かしたのか?
いや~それにしても可愛い!
花柄のワンピースって……
もう、ギュッて、したくなる♪
メイクもしていて、ハーフ顔が
より綺麗に見える。
…ズッキュンされたわ。
「何ボーっとしてんの?行こ!!」
機嫌の悪さはどこへやら…
また、あの笑顔を向けてきた。
…だから、やめろっての。
「……おぅ///」
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