Hurly-Burly3 【完】
兄ちゃんたちがあたしをすごく可愛がって
くれていたことを思い出したな。
「末っ子同士大変ですよね。」
「そうでもない。」
「ウチの場合、兄ちゃんが煩くて・・・」
何かあるごとに兄ちゃんがわーわー言ってた。
学校の友達と遠足を行った日にはお土産
だって言って、花を摘んで持って帰って
くれたこともあったな。
あたしは花が好きだったから嬉しくて
ありがとうって言ったせいでしばらく
兄ちゃんが苦労して花を毎日摘んで
来てくれてたことを知ったのはそれから
随分経った頃だ。
「確か、修平君は小さい時女の子みたいで
男の子にからかわれたことありましたよね?」
「・・・そんなこと覚えてない。」
「うふふっ、その時サユがすごい怒てて、
修平君は全然気にしてないで積み木で
遊んでたけど、サユはちゃっかり取っちめて
いたのを覚えてます。」
「いつの話?」
「ホントに覚えてないんですか?」
「基本、姉ちゃんは暴走してたから。」
「大体、修平君が原因ではあったと思います。」
修平君が姉ちゃんは早とちりが多いと呟いていた。
「日和ちゃんも暴走してたから俺大変だった。」
「すいません、大人気なかったですね。」
「姉ちゃんとタッグを組むと結構厄介。」
「修平君、いいコンビだと思うんですが?」
「・・・どうだろうね。」
夕焼け色に染まる空にアスファルトに
くっきりと映る2つの影。
「修平君ってサユ以上のツンデレですよね?」
「・・・・・・・・・・」
「もうそういうところが可愛くてげへへ・・・」
「日和ちゃん、だから前見て。」
ゴンっと看板に足を強打した。
「いっ、痛いよ、修平君っ!!」
「ちゃんと前見ないから。」
「痛いよっ!!何だこの痛さは衝撃的過ぎる。」
「怪我してないみたいだよ。」
こ、こんな時でも修平君はクールなんだね。