ある冬の日



「んじゃ全員来たしそろそろ始めるか」



ここに居るメンバーの中で俺1人が唯一3年ということを少し誇らしげに思いながら、俺たちは今日もこの生徒会室で今年の卒業式のプランを考える。



式まであまり時間がないということで、この時ばかりは先生たちも掃除の時間を使ってプランを考えることを許可してくれている。



つまり俺たちのここ最近の放課後が始まる時間は、帰りのHRが終わり全校生徒が掃除をしているときからになっている。



そして時間は今まさに掃除の時間。普通は掃除サボれてラッキーってところだが、今はせっぱ詰まってきた感がわかりやすくこの生徒会室を支配してるから、やっぱり焦る。



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