生徒会長の裏の顔


「はい。いいよ」


「ありがと。じゃあ私午後一で競技だから行くね」


私はお弁当を鞄に入れて、校庭に向かった。


***~ 洸 ~
自分でハチマキつけれないって、どんだけ不器用なんだ。


「洸にやけてるー!」


佐原が俺を指差す。


「ほんとだ!鈴かわいいからね~」


ヤバい。無意識だった…。


俺は慌てて顔を戻す。


「不器用にも程があるけどな」


と佐原が笑った。


…そこがかわいいんだよ。


なんて言えるはずもなく、俺が相づちを打った。


それを見て、山内は笑った。


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