生徒会長の裏の顔
「普通に取るか、言えばいいじゃないですか!」
会長はしれっとした顔で私を見下ろす。
「それだとつまんないだろ」
「つまるとかつまらないとか、そういう問題じゃありません!」
「わかった。わかった。
ちょっと落ち着け」
誰のせいだ!
「もういいです。さよなら」
「悪い。怒るなよ」
「怒ってません」
私は生徒会を出て扉を閉めた。
思わずため息。
「びっくりしたー…」
好きな人がいるなら、こんなことするな!
熱い頬っぺたを手で冷やしながら、私は家に帰った。