揺れる水面 映る月影は何処から


「山崎、妃絽に知られねぇように近藤さんと事情を知ってる幹部、各務を至急此処に集めろ。話がある」



「あいよ」



決意が込められた眼差しを向けられた山崎はすぐ行動に移した。



僅かに開いた障子から夕日が部屋に入り込み、土方の顔を照らす。



彼は酷く哀しそうな顔をしていた。



そして、こう呟いた。






「ごめんな、妃絽…」






――と。






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