揺れる水面 映る月影は何処から
妃絽と夏樹はどちらからやるか悩んだが、結局妃絽からやることになった。
手合わせの相手である斎藤は既に道場の真ん中に立っている。
妃絽もそこに移動すると、彼と向き合った。
「両者、構え」
審判である沖田の言葉で、互いの身体に竹刀の先を向けるように竹刀を構えた。
斎藤は左利きらしく、構えが少し異なっていた。
しかし、妃絽はそれを気にする様子はない。
そして――。
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