揺れる水面 映る月影は何処から
「お呼びでっか?」
関西弁を操るこれまた色白の美青年だ。
「コイツを今日から監察方に入れる。色々と教えてやってくれ」
「はいよ。俺は山崎烝や、よろしゅうな」
青年――、山崎は土方から妃絽に視線を移すと、ニコッと人懐っこそうな笑みを向けて来た。
「望月妃絽、よろしく」
「えらい別嬪さんやな。それより、隊について簡単に説明するで。監察方は副長はんの直属の隊やさかい、主に副長はんの命で動くのが当たり前や」
「簡単に言うと、パシリみたいなモノか」
妃絽は勝手に自己解析すると、頷いていた。