cяimson moon 赤い月 extra

『いい酒が手に入ったから、今から迎えに行くと紅玉に伝えろ。』


「全力でお断りシマス!
うさちゃんは夕飯作り真っ最中デス!」


『…
じゃあ、俺がソッチに行く。
肴を用意しろと紅玉に伝えろ。』


「…まじで?」


そんなこんなで、初めて黒曜が景時の部屋にやって来た。

ワインとチーズを携えて。


「いらっしゃーい。」


「黒曜。
よう来たな。」


「?!」


ドアを開けた景時の後ろに着いてきたうさぎを見て、黒曜は固まった。


「紅玉は…
いつもこの格好なのか?」


だよねー?
裸Yシャツはナイよねー?

こりゃ喰われるカモ…


「ほんと、スンマセン。」


「いや…
どーせ『これで良い』とか、言ったンだろ?アイツ。」


…よくおわかりで。


「おまえも、苦労すンな。」


黒曜は気の毒そうに、景時の肩を叩いた。

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