ヤンキー王子とラブレッスン④【完】
その水滴は、ほんのわずかなものではあったけど……。


三橋さんの声や話す内容に、ギュッと縮んだ心に、その刺激はけっこう強くて……。


「やっ……。
冷たっ……」


あちらこちらで、そんな悲鳴のような短い声があがった。


あたしも思わず、自分の頭に手を乗せた。


そんな中、三橋さんは……。


「みんな……騙されていたんです!!」


急にかなきり声をあげて、大声で叫んだ。


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