ヤンキー王子とラブレッスン④【完】
「だって、それ。
清純なフリした心優に、騙されてたってことだもんな?」


かずくんは、言葉を落とすと同時に、あたしのおでこをツンツン突いた。


「心優、悪い女~♪」


「ち……ちがっ……。
だ……騙してなんかっ……」


大声をあげたあたしに、かずくんはクスクスと意地の悪い笑顔を落とす。


「でも、心優。
言ってないんだろ?
だったら、同じことじゃねぇ?」


「っ……。
そんなこと……」

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