ブラックコーヒー
『好き』と言われて、俺は『俺も』と言いそうだった。

確かに惹かれてる自分はいたはずなのに。


歯止めをかけたのは早織だ。


早織に会った瞬間…なんとも言えない感情が沸き上がってきて…。

まだ好きなのかもしれないと思った。



「…バカだな、俺。」

「すっげぇバカ!」



早織が好きなのか、美由里ちゃんが好きなのか。

そんな曖昧な気持ちであの子といちゃいけないと思ったんだ。


でも…もう終わったから。



「…止めだ止め! 前に進まなきゃな。」



前に、進まなきゃな。
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