ブラックコーヒー

■本気で好きだった

1月も終わる頃、俺は会社帰りにバスを待っていた。


…あれから、美由里ちゃんとは会っていない。

もともと2、3ヶ月に1度の確率でしか会わなかったのだから、不思議はないのだが。


今頃どうしてるかな…。
彼氏…できたかな。

24歳の俺たちと17歳の彼女たちとでは時間の感じ方が違う。


若ければ若いほど早いはずだ。


だから、彼氏ができていても不思議はないんだけど…。



『みーちゃん。』



そう美由里ちゃんを呼ぶうっちーの顔がなぜか浮かんできて無性にムカついた。



「斗真…?」
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