ブラックコーヒー
「あ、それでっ…お礼に、お茶でも…どうですか?」

「お茶?」



斗真さんはキョトンとした顔をした。
そんな表情もまたかっこいい…。



「はい、何か奢らせてください。」

「いやいや、年下の…それも学生の女の子にそんなこと。」



と、困ったように苦笑いする。

確かに、男としてのプライドには反すると思う。でもこれを逃したらもうチャンスない…!!



『次は、三輪高校前、三輪高校前です。』

「あっ、降りなきゃ…!」



話ついてない…!
せめてアドレスだけでも…!
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