ブラックコーヒー
そして私にそっとキスをした。


…ゾクゾクする。
鳥肌が立つけど、嫌じゃない。

あの頃から、何も変わってない。


変わったのは、私たちの関係だけ。



「ん、ん…。」



深くなるキスに頭がポーッとする。

一樹さんのときは嫌悪感がすごかったのに…。

…やっぱり、斗真がいい。
ううん、斗真じゃなきゃ嫌だ。



「…美由里。」

「ん…?」

「怖い?」

「…斗真だから、大丈夫。」



そう微笑むと、斗真は優しく笑った。



「そんな可愛いこと言わないの。抑え効かなくなるでしょ…。」
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