ブラックコーヒー
「…。」



一樹の言葉がもっともすぎて反論できなかった。



「っつーかさ、お前のやってることでなんか解決できんのか?」

「……何もできてない、なぁ。」



確かに欲求は満たされる。
美由里ちゃん、可愛いし。

でも…どこか虚しい。


ついでに言うなら



「財布がまず辛くなるかもな。」



と苦笑いした俺に一樹は溜め息を吐いた。



「ばかな奴ーぅ。」

「頑張って働くしかないな。」




少しでもプラスになるなら…この関係も無駄じゃない気がするんだ。


正当化してるだけかもしれないけど。
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