ブラックコーヒー
私は家に帰ると、いつもの茶封筒に1万円を入れた。

厚み…出てきたな。
全部福沢 諭吉って…すごいな…。


金額は結構いってると思う。

でも手をつけたこともないし、数えてみたこともそうしようと思ったこともない。



「20…いってるかなぁ。」



このお金に手を出す気はさらさらなかった。


だって、私が欲しいのはお金じゃないんだもん。

何も満たされない。


それじゃあ…無意味でしょ。


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