ブラックコーヒー

□『彼』限定

「ごめんねー美由里ちゃん、イヴなのに! 代わりに今日は俺の奢りね♪」



目の前の一樹さんはヘラリとした笑みを浮かべる。


なぜこんなことになっているのかは私にもよく分からない。

昨日の朝のことだった。



『おっはよー美由里ちゃん♪』



バスを降りた私の目の前にはなぜか一樹さんがいて。

ちなみに昨日が終業式で。



『ね、明日暇!? 午前中とかでいいんだけどさー♪』

『空いてます…けど…。』



うっちーとの待ち合わせは午後だったから。



『じゃあ明日お昼一緒に食べよう! 美由里ちゃんがいつも斗真と待ち合わせしてるコンビニに11時集合♪』
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