秘密だよ?~ピアノとバスケそして君~
今日は引越しの準備で忙しかったはずなのに、

ずっとぼくのそばにいてくれた。


千葉にとって、大切な時間を

ぼくはこんなことで独り占めしてしまった。


どうせならもっと違う過ごし方したかったよ。


一番最悪なかたち。


はぁ

こうなる前は明日見送りに行くといったけれど、

行けるはずもなく、

こんな中途半端な別れになってしまった。


千葉はどんな気持ちでいるんだろう?


こんなことになってしまったけれど、

とにかく明日ベストを尽くそう。


これ以上最悪はないと信じたい。


とにかく、何事も無く完奏することを考えなくちゃ。


その先のことはそれからだ。


新幹線の背もたれにだらしなくもたれながら、

下腹部の違和感に耐えていた。


薬を飲んで尚、この感覚。


大丈夫なのか?


あす一日持ってくれ

ガンバレ!ぼくの体。


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