秘密だよ?~ピアノとバスケそして君~
「ふうっ」


ママがため息をついて、


「明日の夕方パパが迎えに来るって。

だから、今日は好きにしなさい。」

「え?ホントに?」


「能勢くんのお母さんが、病院に入ったら連絡くれるって、

 ママは引越し屋さんと行かなきゃだから、

 一人でここで電話待てる?」


「ママっ!」


「しょうがないでしょ、

 もうっ

 これが最後よ?これ以上はダメだからね?」


「うん♡ うん♡ ママありがとう!!」


「ちょっちゃんがそんなふうに、

 一途な子だとは思わなかった。」


「ごめん」


「ううん、ほんと言ってちょっと嬉しい


 あんまり聞き分けよくて、

 お利口さんじゃつまらないもの。

 さすがママの子よね~!」


「もぉっママったら。」

泣き笑い、

こんな時にも笑わせてくれて、励ましてくれるママ。

ママ、あたし、ママの子供に生まれてよかった。

ホントにそう思うよ。






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