秘密だよ?~ピアノとバスケそして君~

君の名前



「能勢」


「はい。」


「わかってるな。行ってこい!」


「はい。」


ビ-------------------


ラスト2分のメンバー交代



今日の試合はもう出ることはないと思っていた

2点差で負けているチーム


「のせっち!頼む!」


選手交代してすぐにパスが飛んできた。


残り一分をきりせわしなく動く電光板。


僕の放ったボールが高く大きく弧を描く。


ザンッ

小気味いい音とともに試合終了のブザーがなる。


ビ-------------ッ

3Pロングシュートがリングに決まり、

歓声が湧き上がる!


僕はメンバーにもみくちゃにされながら、拳を握り締めた。


「すゲーよ、のせっちブザービート!!」




地区大会のラストゲーム。

三位決定戦。


準決勝で敗退したぼくたちチーム。


試合開始直後転倒して、

肩を強打したぼくは、

この試合ではずっとベンチに座っていた。


シーソーゲームをイライラしながら、

必死で応援していたんだ。






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