ツンデレ★王子
「先輩!」


走り回って先輩を見つける。

先輩は何もなかったようにあたしを見た。


「ちゃんとしてください!」

「は?」


だから……


「『キス』ちゃんとしてください!!」


先輩は持っていた本を落とした。

そしてみるみる顔が赤くなる。


「お、お前起きてたのか!?」

「…はい」

「またお前は…」


先輩はあきれて額に手を当て、しゃがみ込んだ。
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