ツンデレ★王子
「離して!!」


その手を勢いよく降りはらう。

先輩は驚いた顔であたしを見た。


「俺…なんかしたか?」

「……」

「なんかしたんなら言えよ!!」


あ…

先輩そんな顔もするんだ…

そんな…

泣きそうな顔…


「もうダメだよ…」


あたしはそんな顔見たくないよ…

させたくないよ…


「あたしたち、別れた方がいいんじゃないかな…」


そう言ってあたしは先輩の横を走り抜けた。
< 227 / 251 >

この作品をシェア

pagetop