ツンデレ★王子
「いいもん!あたしは恋してるから」

「恋してるってどうせマンガのキャラかなんかでしょ?」

「なんで分かんの!?」

「愛里…」


そう言ってななはあたしの肩に手を乗せた。


「現実を見ようよ…」


哀れみの目であたしを見るななの唇は、震えて笑いをこらえていた。


「じゃぁ王子様みたいな人探してきてよ!」


怒ってななの手を振りはらう。


「王子様って…マンガじゃあるまいし」

「いいじゃん!理想があった方が。あたしは王子様がいいの!」
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