自己チューなアラサー転勤族主婦の妊娠日記
5月4日(土)~午後 ベビー用品と食事会~

 夫のご両親が到着。

 ケーキの飾りつけがまだ終わっていない!!


 先にコーヒーを淹れ、私以外でお茶を始めてもらう。

 台所でケーキの飾り付けをしながら、ひっそり様子を伺う。


 たまに笑い声もする。ちゃんと会話が成立しているようでほっとした。



 完成したケーキを持っていくと、「すご~い!」と夫のお母さんが喜んでくれた。

 ケーキを食べて、団欒。


「N(私の実家の苗字)さんの所も、初孫ですか?」

「そうなんです」

「やっぱりわくわくしますね」



 そんな会話。

 夫も私も、お互いの両親の余所行き会話に、気恥ずかしくて、にやりと目配せした。



 ケーキを食べ終え、夫のお父さんの車で、ベビー用品を買いに行く。

 夫のご両親がお気に入りの、『赤ちゃん本舗』が秋田にないので、トイザラスと御所野のイオンへ行くことにした。



 まずはトイザラス。

 かわいらしいキャラクターがついたベビー用品が沢山!


「でもこれ、日本製じゃないからダメだ」とお母さん。

「別にいいんじゃないの」と夫。

「やっぱり新生児には、日本製じゃないと」


 と、言うことで、ここではガーゼや爪切りなど、ちょっとしたものを買って、御所野のイオンモールへ移動。


「わ~、可愛い! それに日本製」とお母さん。

 ジャスコ内のベビー用品は、日本製なだけあって、トイザラスより値段が高め。

「どうする? これもいる?」と、はしゃぐお母さん。

 次々とベビー服がかごの中に納められていく。


「授乳用のパジャマと下着を一緒に選んでもらってもいいですか?」と私。

「いいよ~」快諾してくれるお母さん。


 パジャマ2セットと、下着2セットを選ぶ。

「あ、これは自分用なので、私が買います」

「いいの、いいの。買ってあげるつもりで来たんだから」と、これもかごに入れてくれる。



 夫の元へ戻る。

「これ欲しい」と、とある売り場の前で大きな箱を手にしている。



 機能性抱っこ紐&ケープ

 4WAY用で、背中、腰、お腹、斜めがけができる優れもの。

 だから、値段も結構お高い!


「いいんじゃない? 買ってあげるよ~」とお母さん。

「俺に似合う色、どれだと思う??」と夫。

 悩んだ結果、赤をチョイス。



 ここでのお会計は、数万円にも及んだ。

 レジの値段を見て、鼻血が出そうになる。




 本当に、ありがとうございます!!



 モール内の和食店で簡単に昼食を済ませ、夫のご両親が宿泊するホテルに立ち寄った後、秋田駅の駅ビル、トピコを眺める。


「君たちを家に送り届けた後、車をホテルに置いて、タクシーでお邪魔するから」とお父さん。


 家に到着。

 母がご馳走作りに勤しんでいた。



「行きはホテルまで迎えに行くから、帰りだけタクシーにすれば?」と父。

 午後5時、夫と父がホテルへご両親を迎えに行き、私と母が夕飯の準備をすることになった。




 午後6時半。

 ビールで乾杯。

 夕食会が始まる。



 いなり寿司、エビのてんぷら、イカのてんぷら、畑で取れた小松菜の花のおひたし、漬物、サラダ……

 そしてメインは。


「これ、俺が朝取ってきたんだよ」とたらの芽のてんぷらを指して、説明する夫。

「すごいじゃない」と感心するご両親。



 お酒を飲みながらの会話は多岐に渡り、料理の話、たらの芽の話、秋田や青森の話、父親同士の青春時代の音楽の話などなど、意外に盛り上がった。



「じゃあ、そろそろお暇します」とお母さん。


 タクシーを呼んで、お土産を渡す。



「生まれるとき、また来るから連絡頂戴ね」

「くれぐれも、身体を大事にね」





 無事、食事会終了。



「とりあえず、良かったね」

 寝る前に夫と話す。



 今日は疲れた。

 忙しかったけれど、良い一日だった。



 子は鎹。


 こうやって、他人だった家と家が結びついていく。




 なんか不思議な感じがした。



 



 



< 184 / 248 >

この作品をシェア

pagetop